初めての遭遇。人それぞれに事情はあるけど、電車の中って・・・

* 写真はブダペストの路面電車。利用しやすかったな。数年前の旅で撮ったもの。以下の内容とは関係ないけど、電車つながりで載せてみた。

 

一昨日の金曜の朝、ちょっと衝撃の場面に遭遇した。

電車に乗ってドア近くの二人掛け用の座席の前に立つと、ドアの横に立っていた一人の男性がいた。推定年齢63才。(推定である)

小柄ではなく、痩せてもおらず、どちらかというと小太り気味なおじさんだった。

白いワイシャツを着て、黒っぽいズボンをはいていた。髪はちょっとぼさぼさだった。

おじさんは缶かペットボトルかの何かの飲み物を飲んでいて、明らかにその飲みっぷりは喉を潤すというものではなく

朝のコーヒーを飲む、あわただしく飲む、と言った感じだった。

リュックを背負っていて、足元にも荷物を置いていた。

少しして、その飲み物を飲み終えると、左手に持っていたコンビニの白いビニール袋から何かをさっと取り出した。

さっと取り出したのは、電気シェーバーだった。電気ヒゲそりである。

それは音でその存在を瞬時に周囲に知らしめた。

ジョリジョリ、ジョリジョリ、という音で 8-O 目が点になってしまった わたくし。

おじさんからは躊躇いの様子は窺えない。

生まれて初めて電車の中でヒゲを剃る男に遭遇した。あまりに近くにいたものだから、視界の中にも入って来るし、音も1メーター以内から聞こえてくるし、おじさんは他人の目なんて全く気にしていない様子だし、おもわずチラチラ見てしまったわたくし。顔は完全に窓の外に向けているわけでもなく、ビニール袋を腕にかけた左手でドア横のポールを掴んでいる。顔もポールに向いているので私からは顔の半分が見えていた。

私だったら1週間分位だろうと思う荷物をおじさんは持っていて、一体何処へ行くのだろう?なんてことを思い、一体何が起きているんだ、このおじさんに?と、うっかり想像の世界が回り出してしまった。

しかしまぁ、電車の中でヒゲ剃るって、無しでしょ。と思いながら、

でもしかし、

これって、

もしかすると、女性が車内で化粧をするのと同じだよね!

とも思った。

違いは音がするか、しないか、だ。

身だしなみとしてのヒゲ剃り、身だしなみとしての化粧、同じじゃないか。

車内でするって、朝、時間が無かったからでしょ?

車内で人目気にせず化粧をしている女性の方が行動としては もしかしたら このおじさんより大胆かもしれない。

電気製品を使っているからこのおじさん、音が出てしまった。残念!

おじさんは、ドアの横の片隅で、その音をしばらく立て続けた。

次の駅でおじさんが立っている側のドアが開いた後もおじさんはジョリジョリ、ジョリジョリ、という音を立て続け、周囲からの???な空気を浴びても全く動じずに身だしなみに全力を注いでいた。

そして、シェーバーの音が止んだ。

身だしなみ完了か・・・:roll:

と、思ったら、

左手のビニール袋から何かを取り出してさっと顔に持って行く。

え?

始まったのは、再びのヒゲそりだった。今度はT字型カミソリでのヒゲそりである。

おじさんはシェーバーした後の顔の隅々にT字カミソリをあてている。

視界に入ってしまうのだから仕方ない。見えちゃうんだもの。もみあげの横も丁寧に剃っている。

それほど早朝ってわけでもない時間帯なのに、それ、家で出来ないってどういうこと?

やっぱり、身だしなみは人に会う前にやるべきでしょ。

電車に乗ってる人達も人だからさ。

おじさん、T字カミソリで剃り終えると、シャツの胸元を軽くパタパタと手でたたいて落ちたヒゲを払う動作。

それ、止めて! 空気中に剃ったヒゲ、舞うから。

と、心の中で呟いたけど、注意をする意欲も起こらず。

以前は時々、電車内でマナーの悪い人を注意しちゃったりなんてしたこともあったけど、

最近はそんなこともないな。

ちょうど風邪を引いていてマスクをしていたからラッキー、なんて思ってしまった程だ。

 

しかしまぁ、あ~ おどろいた。

 

そんな朝で始まったこの日、

 

帰りに手作り用の道具を買おうと思い銀座のユザワヤへ向かった。マグネットボタン、マジックテープ、バッグ用の芯を買ったのだけど、時間が時間だけに空腹に勝てずに食事がしたいと思い、電車時間に合わせて入れるタイ料理の店に向かった。

このところずっとタイ料理が食べたかったのだ。

何度か入ったことがあるタイ料理の店で味も知っているし、便利な場所だし、ここに決まり!と思って入ったのだが、

甘かった! 金曜の夜であった。予約でいっぱいであった。入れず。

仕方なく近くのレストラン街の入れる店に入ってしまったのが運の尽き。他の店は食べたいものが無かったり、お客さんでいっぱいだったりで、ついこの店に入ってしまったのだ。

そして、注文したのは、アボカドサラダにビール、お腹が減っていたので生姜焼き定食。まるでランチメニューみたいだけど。

早く出てくる、ってのがこの店の売りだった。

そして、確かにすっごく早く出て来たアボカドサラダ。

しかし、すっごく残念なアボカドサラダだった。

このアボカド、冷凍してたものでしょ?って感じ。歯ごたえ、触感がまるで違う。かつ、冷たすぎる。添えてある野菜も、ちょっと・・・残念。

テーブルに置かれているソースの容器も見ればなんだか清潔感が無い。ウェイトレスの方は日本人とアジア外国人の2人だったが、容器くらい合間に拭いたり洗ったり出来るよね、と、思った。

生姜焼き定食もすっごく早く出て来たのだが、副菜のきゅうりとワカメの和え物はもう見た目で食べる気にならずに箸を付けなかった。

新潟米を使っているというキャッチコピーだけにご飯は普通だったけど、お肉は・・・何て表現したらいいか分からないが、ちょっと厚みがあってペラーンとした感じの料理感の無い感じ。

あぁ・・・残念。

生姜焼き定食を運んできたアジア外国人のウェイトレスが「お味噌汁はセルフサービスです」と言って戻って行ったけど、

味噌汁はもう既に飲む気無し。サーブしに行かなかったわ。

結局、生姜焼きも半分以上残して早々に店を出た。

この生姜焼き定食、1000円だった。

もったいないことしたなぁ・・・ :-(

こういう店に外国人観光客には入ってほしくないな。

日本の味がこれだって思われたくないものね。

なんだか残念な金曜であった。

 

でも、ユザワヤの買い物はグッドジョブだった。

 

今日の一句

生姜焼き 感謝するのは 豚さんだ

 

小説「時の朱色」第一回 夏の終わり こちらからどうぞ→ http://iris-wildrose.com/novel